玄米酵素の基礎知識 (18)

テーマ:玄米の有効成分IP6(フィチン酸)

■抗酸化作用
IP6(イノシトール6リン酸)は別名「フィチン酸」とも言われ、植物類のほとんどに含まれる天然成分です。穀類や種子に多く含まれますが、特に米ぬかに多く含まれています。
私たちの身体の老化や病気の原因と言われているのが活性酸素による酸化(サビ)です。活性酸素によるDNAの損傷は、遺伝性物質の突然変異を引き起こし、がんやさまざまな病気の原因になります。IP6は強力な抗酸化作用の働きで活性酸素の発生を抑制し、予防が期待できます。

■その他の研究
IP6には、冠動脈心疾患、血栓症、塞栓症などのリスクを低下させる働きもあります。これはIP6が血小板の凝集を阻止する能力をもっているためです。また、IP6の代謝産物が、動脈の石灰化プラークを取り除くため、動脈硬化の予防、心臓血管病の予防も期待できます。
その他、赤血球の鎌形化を抑制し、貧血予防や腎結石の予防に役立つほか、肝がんに対する抗腫瘍効果により、ヒト肝細胞がんの治療の可能性にも期待されています。
このように、肝疾患及びがん予防、脂質代謝、糖尿病、先天性奇形、精神疾患の予防薬になる可能性も期待されることから、現在では薬としての安全性について確認が進んでいます。

■高血圧症改善作用
玄米の有効成分は、他にもありますが、特にイノシトール(ビタミン様物質)には、IP6との相乗効果が認められています。イノシトールは、「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ、脂肪の流れを良くし、肝臓や血管に余分な脂肪が蓄積しないようコントロールする働きがあります。脂肪の多い欧米型の食事やお酒の好きな方などの動脈硬化予防も期待できます。また、神経細胞に栄養を供給する働きもあるので、精神疾患の予防だけではなく、頭皮の健康にも役立つので、育毛、発毛等に良いとも言われています。
IP6とイノシトールの相乗効果では、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化、抗酸化作用、ガン細胞増殖抑制の増強などが、メリーランド大学ジャムスディン教授のグループにより明らかになりました。
ぜひ、IP6とイノシトール、その他有用成分の相乗効果で強力な抗酸化作用が期待できる玄米ご飯を主食としてください。

一日当りのIP6イノシトールの目安摂取量は、健康な方で、1~2グラム、生活習慣病や病気の改善を期待したい方は、健康な方の2倍以上が良いとされています(東京大学名誉教授石川隆俊教授)

玄米ご飯では、1膳(150g)でIP6とイノシトールを約3gとることができます。ただし、玄米ご飯は消化が悪いので、良く噛むことのほか、発酵食品であるみそを使った味噌汁と一緒にたべるのが最高の組み合わせです。

㈱玄米酵素 管理栄養士 加藤初美著

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