【玄米酵素の基礎知識13】腸内細菌と糖尿病

私たちの体は腸内細菌などの微生物が一番多く住み着いているのが腸であり、特に大腸には小腸の数万倍も住み着いていると言われています。

短鎖脂肪酸

腸内細菌は一部の水溶性食物繊維を分解し、酢酸、酪酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸を作ります。またビフィズス菌はブドウ糖を分解して酢酸と乳酸を作り、この乳酸をその他の腸内細菌が代謝して、さらに短鎖脂肪酸を作ります。

短鎖脂肪酸は腸管で作られるホルモンの働きを促進し、摂食中枢に作用し食欲を抑制します。さらに脂肪組織にも作用し、肥満を予防、ひいては糖尿病予防に役立ちます。

また、インスリン抵抗性の原因と言われている微少炎症には、短鎖脂肪酸の酢酸や酪酸が腸管バリアを高めて改善するという研究データもあります。

2016年3月に早稲田大学理工学術院先進理工学研究科服部正平教授と、東京大学大学院新領域創世科学研究科西嶋傑氏によって、日本人の腸内細菌叢の特徴が解明され、約500万の遺伝子が発見されました。(科学雑誌『DNA Research』(3月6日online版)に掲載)この研究で、日本人は炭水化物やアミノ酸の代謝機能が高いことが証明されました。外国人では主にメタン生成に消費される水素が、日本人ではおもに酢酸生成に消費されるのです。

つまり、米を食べる日本人に適した腸内細菌が、世界一の平均寿命や低い肥満率の実現と関連付けられたのです。

糖尿病等の生活習慣病が年々の増加は、欧米型の食事や高カロリー中心の食事が原因の一つであるようです。

インクレチン

腸内にはインクレチンというホルモンがあり、インスリンを出すスイッチと言われています。インクレチンは、腸から栄養を吸収する時に腸から分泌され、すい臓のβ細胞に働きかけてインスリンの蓄積・分泌を促進させる働き(スイッチ)を持っています。

しかも、血糖値が上がってから膵臓で分泌されるインスリンよりも反応が速く、インクレチンを増やすことができるのも腸内細菌が作る短鎖脂肪酸の力です。

糖尿病や生活習慣病の予防や改善のためには、毎日の食事で、短鎖脂肪酸を作るための腸内環境を良くすることが大切です。そのためには、米を主食として(適応食)、生まれ育った土地で収穫した旬の野菜や根菜類(身土不二)を丸ごと食べ(一物全体食)、タンパク源は、日本人が食べ続けてきた大豆や魚中心の食事を取って、腸活、菌活に心がけましょう。

食事道の3原則

1.適応食
穀物(玄米、雑穀)菜食中心の食事
2.身土不二
生まれ育った土地で採れる旬の食べ物中心の食事
3.一物全体食
余すことなく、全て頂く事を基本とする食事

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