なぜ胃に潰瘍ができやすいか?『クスリをいっさい使わないで病気を治す本』

胃潰瘍とは、胃壁に潰瘍ができる病気である。

「潰瘍」というのは、いわゆる組織の表面に炎症がおこって、壊死に陥った組織がはがれかかっている状態をいう。

炎症がおこるのは、血液中の毒素の働きによるものである。局所的には組織が死んでしまう(壊死)ほどの障害がおきているのだけれど、体の方にもまだそれに抵抗する力が十分にあるため、どんどん新しい細胞をつくって、新たな組織づくりをすると同時に、傷んだ組織は切り離そうという作業が進められているわけである。

ともかく胃壁の組織細胞は、局所的な病変に対して精一杯対抗して活動を開始する。そのため、胃液の分泌も旺盛になる。それが、潰瘍面への刺激をいやがうえにも増大させる結果となる。

したがって、症状も激烈になる。圧迫されるような、焼けるような、刺すような、痙攣性の激しい痛みが起こることが多い。ひどくなると出血する為、吐血や下血をおこす。ただし、ごく軽度のうちは、神経の反射的な働きによって、あくびが盛んにでたり、胸焼けをおぼえることが多い。

なぜ潰瘍は胃にもっともおこりやすいのか。

それは、胃が自律神経との関係が緊密である上に、不自然な食事の害を直接こうむるからである。不自然食で血液を汚し、ストレス過剰の生活で自律神経を失調させていれば、必然的に胃粘膜には変調がおこる。炎症などの変調がある程度以上ひどくなると、胃潰瘍にもなりやすいわけだ。

人は心にひっかかるようなおもしろくないことがあると、食欲不振になりやすい。それは、胃液の分泌がへったり、胃腸の蠕動が減退する、というように消化機能の低下がおこるためだ。反対に、楽しくくつろいだ気分の時に食が進むのは、それだけ胃腸の働きが良くなっているのである。

胃腸の働きを盛んにしたり、抑制したりするのは、直接的には自律神経の作用による。

胃腸には、他のすべての内臓と同じように、交感神経、副交感神経という2系統の自律神経がきている。そして、胃腸においては、交感神経の作用が強くなった時は、消化液の分泌は少なくなり、運動も弱くなる。反対に副交感神経の作用の方が勝っている時は、消化液の分泌は盛んになり、運動も活発になる。

胃へ運ぶ前に、口で消化してしまう事

たかが粘膜の障害ぐらいと考えるかもしれないが、この粘膜の働きこそが消化機能の本命なのだ。胃袋は強靭な三層の筋肉によって作られているが、これは専ら胃の運動に関係しているもので、内容物に機械的な作用を及ぼしている。前消化としての化学的ないし生物学的操作は、全て粘膜がおこなっているのである。

いずれにしても、胃潰瘍の場合は、体の抵抗力はまだ旺盛なのだから、正しい治療法をおこなえば、予想外に早く回復させることができる。

胃粘膜を刺激する香辛料、コーヒー、タバコ、精製塩、白砂糖、酒などを避けることはもちろん、少食にし、十分に咀嚼してたべることが大切。食物は機械的操作を加えるほど、唾液酵素の作用も行き渡って消化作用がうまくいく。

『クスリをいっさい使わないで病気を治す本』(森下敬一著)(P57胃障害より抜粋)

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