リーキーガット症候群について
『新しい腸の教科書』(江田 証著)より、抜粋
腸の老化が進んで、腸内の環境が悪化してくると、ガスが溜まりやすい状態となり、腸管の伸びたり縮んだりする負荷が大きくなります。
すると、腸粘膜の細胞が疲弊してきて、細胞同士のつながりが壊されてスカスカになってきます。
通常の腸粘膜は、病原菌や未消化のたんぱく質が血管内に入り込まないようブロックしてくれますが、このような状態になると、ブロックすべき病原菌などをスルーしてしまいます。
この腸粘膜のフィルター機能が故障した状態を「漏れやすい腸=リーキーガット症候群」といいます。
リーキーガット症候群になると、肝臓がんの原因となるLPSという毒素も血流にのってしまいますし、アレルゲンなどをスルーすると免疫細胞が自分のカラダを攻撃してしまう自己免疫疾患を招く危険もあります。
つまり、免疫機能が低下してしまうため、あらゆる感染症やアレルギーを発症しやすくなるのです。
この症状を改善するには、青魚などに含まれるオメガ3系の油や、抗酸化作用のある緑黄色野菜などをたくさんとり、アルコールやカフェイン、グルテン(小麦などに含まれる)といった炎症を起こしやすい食品を避けることです。
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タグ:リーキーガット症候群, 食生活の改善