造血は免疫力の要

睡眠って血液、免疫力に大事なんですね。貧血、慢性的な不調ももしかして、

睡眠不足が原因だったのかもしれないと思いました。

『免疫力を高める生活』(著者 西原克成)

2006年8月25日初版

株式会社サンマーク出版

次に、一部を引用紹介します。

直立2足歩行が体に大きな負担をかけている(P38~P42)

 

人間が免疫病になる主な原因には、口呼吸と冷たい飲食物による体温の低下のほかに、「骨休め不足」があります。

「若い頃は徹夜もいとわなかったが、近頃では体にこたえる」とグチをこぼすようになったあなたは大正解です。そして、もう二度と徹夜などはしないこと。

「私は、若いから、まだまだ徹夜も平気!」などと豪語するあなたは、自分から好んで命を縮めているようなものです。

骨休め不足は重力の負荷が大きくかかり過ぎることが原因で、働き過ぎのほか、意外に思うかもしれませんが、単なる寝不足によっても起こります。

ヒトは立位や座位で生活するので、四足の動物に比べて重力に抗した生活をしているため、子どもで一日に10~12時間、大人でも8~9時間の、骨休めのための睡眠が必要です。

これなくしては、約60兆個の細胞でできているヒトの成体の十分な新陳代謝(リモデリング=一晩で約一兆個の細胞、筋肉にして約1kgのつくり換わり)は正常に行われません。

健康な人でも一晩で約3000個のがんに発展する可能性のある腫瘍細胞ができています。でも、睡眠が十分であれば、いきいきした白血球が老廃物や古い細胞、腫瘍細胞などを見分けてこれを壊してくれるのです。

したがって、ヒトは十分な骨休めによって免疫系の働きが保たれているのですが、これが不足すると老化や病気を招きます。ヒト以外の哺乳動物は、自然のなかで自由にいきてさえいればミトコンドリアが荒廃するほど無理な行動をする前に休むので、免疫病みはなりません。

そもそも、陸に上がった四足動物の哺乳類は、海中生活をしていた原始のサメよりも、6倍も重力作用を受けるのです。そのため、本来は腸管で行われていた「造血」という仕事が骨髄に移動したから骨休めが必要になったと、私は考えています。

造血とは、血液細胞の新陳代謝のことです。古くなった血球が脾臓肝臓でドンドン消化される一方、それを補うのが骨髄での造血の役目です。造血は免疫力かなめです。

専門的に言うと、「造血器官は未分化の間葉細胞から血液細胞を分化・誘導するシステム」で、その際に酸素と栄養、各種のビタミン・ミネラル、及びエネルギーを必要とします。

間葉細胞とは、体のなかのすべての組織・器官をつくる細胞の間にあって、各組織や血管細胞に成長する細胞のことです。

つまり、骨はただ柱のような構造体として体を支えているのではなく、血中の栄養と酸素を消費し、骨のなかのリン酸を消費し、エネルギーを使って筋肉で重力作用(引力)にさからって、造血をしながら全身をささえているのです。

しかも、人間はほとんどの行動を直立した状態でおこなっているため、四足歩行の動物に比べて多くのエネルギーを必要とし、それだけポンプとしての心臓に負担がかかっている、というわけです。

この場合の骨休めとは、椅子に腰かけ、体を伸ばしたり縮めたりしてちょっと休むというような、単純なことではありません。体をのびのび上向きに横たえて熟睡することを意味するのです。

 

体重が45キログラムの大型犬は、立位でも座位でも血圧は90ミリHgほどです。

しかし、身長160cmほどの人間は、立位では血圧が120ミリHg無ければ脳内の血圧を90リHgに保てないために、頭をいきいきと活動させることができません。脳内の血圧が低ければ、頭がボーッとしてしまいます。

ヒトも体を横にした時、頭から足までが犬と同じ血圧90ミリHgになのが理想的です。これで、体じゅうの細胞レベルの呼吸は十分に維持することができます。

ところが、立っている時には120ミリHgの血圧を維持し、体重をささえることに大量のエネルギーが筋肉で消費されてしまい、骨髄で造血する余裕がなくなってしまっているのです。昔の人がよく言ったように、まさに、ここに「骨を休める」必要性があるのです。

私たちの体は、立っている時や座って居る時、つまり骨が体重を支えている間は、心臓はもとより骨格筋がせっせと働いているのです。そのために酸素とエネルギーが使われて、骨髄内では血液が造られないということ。言い換えれば、横になって骨休めをしている間しか骨髄内では造血できないのです。

そして、当然、慌ただしく動き回っている間は、新陳代謝は普通よりもゆっくり行われます。これが長く続くとどうなるか・・・・。

免疫病というのは代謝がうまくいかないことを指していますから、適度に骨休めをし、十分な睡眠を取らなければ代謝障害になって、免疫病にかかるリスクがぐーんと高まります。

特に病気の人は元気な人よりも長く寝ていないと新陳代謝が進まない、すなわち病気を治せないのです。睡眠時間が3~4時間とか5~6時間で、しかも口呼吸の常習者は、免疫病のうち、血液の病気にかかりやすくなります。

これは、人工骨髄の開発に成功した筆者自身が、いろいろな血液の病気を調べるうちに明らかになったことです。

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